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カルチャーの進化

自分のキャリアや生き方を見つめ直す。

女性エンパワメントプログラム「MAST」に参加して起きた進化とは

2023年10月、CARTA HOLDINGSはダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)の一環として、女性エンパワメントプログラム「MAST」を開催しました。「MAST」は、「My Achievement(自分の目標達成)」と「Self-Transformation(意識変革)」から成る造語です。CARTA HDのD&Iは、「WAVE」という取り組みから始まりました。「MAST」には、「帆柱」という意味もあり、波(WAVE)を乗りこなしていくための、自分自身の1本の芯(MAST)を作っていくプログラムです。第1回MASTには、社内公募で26人の女性社員たちが集まり、2カ月間にわたるプログラムに参加しました。今回、MAST運営担当者の梶原理加が、MASTに参加した佐々木満里奈、佐藤亜美、鈴木瑛子、畑香奈江と振り返る座談会を開催(右から)。なぜMASTに参加したのか、どのような学びを得たのか、率直な感想を聞きました。

キャリアが曖昧。コーチングに興味がある。動機は千差万別

梶原:皆さんは、なぜMASTに参加しようと思ったのですか?

佐々木:自分がイメージするリーダー像と自身のキャラクターがかけ離れている気がして、自分のキャリアやビジョンが不透明でモヤモヤしていた時に募集がありました。MASTでは、リーダーシップの在り方を学べるプログラムでもあるという点が魅力で、参加することで何か良い気付きを得られるんじゃないかと期待し、応募しました。

佐藤:わたしは自分に足りないスキルとどう向き合うべきかに迷いを感じており、MASTで何か乗り越えるきっかけが見つかるかもと思い応募しました。自分の環境として、キャリアステージが上がるにつれ、リーダーシップをはじめ、難易度の高いスキル獲得にチャレンジする機会も増えてきたので。

鈴木:一番は純粋にコーチングに興味があったからです。私はいずれ起業したいと考えており、知人の起業家たちからもよくコーチングを受けていると聞いていたので、この機会にコーチングを体験してみたいと思いました。また、仕事をしている時の自分のほかに、母親としての自分、ひとりの人間としての自分など、色々な側面から自己を見つめて統合した姿で生きていきたいと思い、そのためのヒントを得られると思ったのも応募理由です。

畑:リーダーシップについて学びたかったからです。業務では、6人ほどのチームの中でマネージャーのサブ的ポジションにいるんですが、メンバーが心地よく働くことができ、チームがうまく回るためにはどうしたらいいか、普段から意識しています。今後もそうした動きを続けていけるよう、リーダーシップスキルを磨きたいと思っていました。

傾聴や瞑想、聞くとやるでは大違い。新たな手法で自己探求

梶原:MASTで印象に残っているカリキュラムはありますか?

畑:傾聴スキルです。普段の業務で傾聴を意識したことはほとんどなかったんですが、MASTでその概念に触れて驚きと新鮮さを感じました。
また、私は未来をあまり考えるタイプではなく、理想とするキャリアプランも明確には持っていませんでした。ですが、MASTで未来に目を向ける取り組みをしたり、逆に過去を振り返るカリキュラムを受けたりしたことで、たまには自分を見つめ直すのも大事なことだと気付かされました。

梶原:傾聴って難しいスキルですよね。相手の言葉に対して、自分の判断や感情を介入させず、まずはすべて受け止める。つい「こうした方がいいよ」「私はこう思う」と口を挟みたくなってしまうものですし。

佐藤:そうですね。傾聴をはじめ、普段の業務では経験できない理論ではなく”感覚”を大事にした体験型学習が貴重なカリキュラムだったと実感しています。
マインドフルネスもそうでした。言葉はよく聞きますが、実際それをやることで何を得られるのかが分からず、体験前は不安もありました。でも実際に、瞑想して今の気持ちを整理するというワークに取り組むと、「自分はこういうことを考えている時は呼吸が速くなっている」と、刻一刻と変化する体の状態を意識できるんです。そうしたカリキュラムによって自己理解を深められたと思います。

鈴木:自分の在りたい姿を、シンボリックに表現するワークショップが印象的でした。私は今回のワークショップで「私は太陽です。周りにエネルギーを与えます」と表現しました。それを今後も心に持っておくことで、メンタルが不調な時にも在りたい姿に戻ってこれると教えていただきました。このワークショップを通じて、自分がどんな存在で在りたいかが明確になりましたし、他人との関わり方がクリアになりました。私は、周りの人にエネルギーを与えられるような存在でありたいと思います。

佐々木:私は、キャリアでの課題だったリーダーシップに関連するカリキュラムが、考え方が大きく変わるきっかけになりました。リーダーは必ずこうあるべきという理想像を持つ必要はない、自分の強みを活かしながら、自己と相手への理解を深めていけば、それがリーダーシップの研鑽につながるという答えも得られました。
また、今までの人生を振り返って一番辛かった経験について話すワークの際、私はそこからどう立ち上がったのか、何をモチベーションにしたのかを振り返ることで、大変だった状態を乗り越えられた自分を誇りに思えるようになったんです。それが将来への自信にも繋がりました。

梶原:過去に苦しかった時期のストーリーを話すワークは、辛いと感じる参加者もいたのではと思います。でも過去に向き合い、振り返ることが、未来を考えるステップにつながると思い、あえてカリキュラムに組み込みました。

畑:MASTの概要を知った時、正直「なぜ女性に限定するんだろう?」という疑問もありました。でも実際ワークの中で、参加メンバーの苦しかった時期の話を聞いてみると、出産や体の変化など女性起因のエピソードも結構あって。逆もしかりだよなって思いますが、参加者が同性だからこそ、そうしたエピソードも臆せずさらけ出すことができ、自己理解を深める機会になったんだろうなと思えました。

MASTでの進化。方向性が見え、学んだスキルを業務にも活用

梶原:MASTに参加して、新たにわかった自分の一面はありましたか?

鈴木:ワークショップの中でも特に相手の人間的魅力に触れる時間が楽しかったです。これまでエンジニアや営業などいくつかの職種を経験してきて、その時々で自分のキャラクターが変化している感覚がありましたが、あらためて今回コーチングを受けたことで、やはり人と関わることが好きで向いていると感じることができました。今後も自分も知らない一面を引き出しながら、自己の可能性を最大限広げていきたいと思います。

佐々木:MASTの前は、自分はあまり積極性のないタイプだと思い込んでいました。ですがMASTの中でライフチャートを見つめ直し、人生の山や谷を振り返った時、上昇傾向にある時は恐れることなく積極的に大きなチャレンジができていたことに客観的に気付くことができたんです。隠れていた自分の強みを知ることができたことは、キャリアにも活かしていきたいですね。

梶原:潜在的な強みに気付けたんですね。MASTは自分のパーソナリティーを再認識する場でもありましたね。

佐藤:私は、もともと自己成長を追い求めるタイプという自覚はありましたが、MASTを通してより強く認識しました。さらにMASTで芽生えたのが、自己成長や上昇志向を追求した結果、周りに良い影響を与えたり、誰かを応援する存在になりたいという気持ち。自分が成長した先に、どんな価値を提供できるか考えることができました。

畑:私も、それまでもなんとなく自分はサポートに楽しさを見出す人間だとは思っていましたが、MASTで自分の言葉に落とし込むことで、より鮮明になりました。

梶原:MASTが終了して約2カ月経ちましたが、日々の業務に変化はありますか?

佐藤:以前は、自分の改善点ばかりに意識が向いてしまい、その結果、困難に直面すると投げ出してしまうこともありました。でもMASTに参加したことで、自己成長が自分のキャリアだけでなく、プライベートや人生の豊かさにも影響を与えていることに気付き、失敗や困難も人生に必要な要素だと前向きに捉えられるようになったんです。

畑:私はチームメンバーとの1on1において、MASTで学んだ傾聴のスキルを取り入れるようになりました。それまでは雑談やラフに話す感じだったんですが、まずは相手と向き合い、話を聞くことを少しずつ意識するようになりました。
MASTのワークを通じて、自分のステートメント定義や大切にしている価値観を言語化し、改めて自分の内面に染み込ませ、血肉になっているんだと実感できたと思います。

梶原:ありがとうございます。MASTの初日、参加メンバーが不安そうな表情を浮かべていたのを今でも覚えています。そんなみんながMASTの最後の日、真っすぐな目と力強い言葉で、MASTでの学びをどう活かすか決意表明をしていた場面では、本当に胸が熱くなりました。私も皆さんの進化を知ることができて、うれしかったです。

梶原 理加

Rika Kajiwara

㈱CARTA HOLDINGS 
執行役員 グループコミュニケーション本部長 
D&I推進室 室長

佐々木 満里奈

Marina Sasaki

㈱DIGITALIO 
メディア事業本部

佐藤 亜美

Ami Sato

㈱fluct 
パブリッシャーグロース本部 アプリグロース部 副本部長

鈴木 瑛子

Yoko Suzuki

㈱CARTA COMMUNICATIONS 
ソリューションディベロップメント・ディビジョン Data Dig部

畑 香奈江

Kanae Hata

㈱サポーターズ 
Tech Studio本部