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事業の進化

自分のキャリアチャンスは自分で掴む。そんなきっかけになる制度

「DIVE」で新たなキャリアを切り拓いた2人のその後

2020年から実施されているCARTA HOLDINGSの社内ジョブ・マッチング・プログラム「DIVE」。社内向けの人員募集に社員がエントリーし、面談やヒアリングを経て、異動が成立する制度です。このプログラムは、多くの社員にとって、自身のキャリアと真剣に向き合う好機であり、新たなキャリアの扉を開くチャンスとなっています。
DIVEによる異動を果たした社員たちは、導入から数年が経過した今、どこでどのようなキャリアを築いているのでしょうか?
今回、株式会社CARTA MARKETING FIRMの中村涼太と、株式会社CARTA HOLDINGSの嶋津美穂にインタビュー。彼らがキャリアチェンジを通じて得た経験や新たに発見したこと、そして成長したことについて聞きました。

中村 涼太

Ryota Nakamura

株式会社CARTA MARKETING FIRM
第1管轄 第2営業局 執行役員

2011年、(株)サイバー・コミュニケーションズ(CCI、現CARTA COMMUNICATIONS)に入社。
インターネット広告代理店のオプト、総合代理店のADKマーケティング・ソリューションズに計8年程出向して、インターネット広告領域の業務を担当。
2020年にDIVEを活用し、(株)ATRACに異動。
現在、(株)ATRACを含め専門4社が統合したマーケティング特化の(株)CARTA MARKETING FIRM(※1)に所属し、営業管轄の執行役員を務める。

嶋津 美穂

Miho Shimatsu

株式会社CARTA HOLDINGS
経営戦略本部 経営企画室

2005年、VOYAGE GROUP(現CARTA HOLDINGS)の前身であるアクシブドットコムの時代に新卒入社。
約10年間、(株)VOYAGE MARKETING(現DIGITALIO)で、Webサイトの広告ディレクターや編集を担当。その後、産休育休を経て復帰。
2018年、オフィス移転に伴い、総務部の一員として移転プロジェクトにアサインされ、バックオフィスのキャリアが開始。HRや組織活性化の領域にも携わり、三部署を兼務。
2021年にDIVEに応募し、CARTA HOLDINGS経営企画室に異動。

転職ではなく、社内でのキャリア再構築を選んだ

―DIVEに応募したきっかけを教えてください。

中村:CARTA HOLDINGSでDIVEが導入されたのは2020年。ちょうど、これからのキャリアについて考えていたタイミングでもありました。取引先の広告代理店への出向で積み重ねた経験を最大限活かせる場所がどこかを考えた時、CARTA HOLDINGS内で最前線でマーケティング領域を牽引していくというスタンスのATRACに惹かれました。当時設立2年目の若い組織ではありましたが、経営側のポジションにチャレンジしたい気持ちに押され、ATRACには、そんな自分の志を叶える土壌があると思い、DIVEの応募に至りました。

嶋津:DIVEに応募したのは、肩書きにとらわれず、CARTA HOLDINGSにとって有益な仕事をしたいという想いからです。もともと総務部に在籍していた時点で、通常の総務業務の枠を超えて、自ら業務領域を広げていき、HRや組織活性化にも取り組んでいました。私が仕事をするうえで根底にあるのは、「CARTA HOLDINGSにとって良い取り組みや活動をしたい」という想いなんです。それを遂行するに適した場所は、仕事内容や役割の自由度が比較的高い経営企画室だと考え、DIVEにチャレンジしました。

―DIVEにチャレンジし、現在活躍している領域、職務に繋がったのですね?

中村:はい、DIVEで異動後にずっとATRACに在籍していました。現在はATRACが他の3社と統合しCARTA MARKETING FIRM(※1)になり、私はCARTA MARKETING FIRMで国内クライアントを担当する営業管轄の執行役員として、クライアントのマーケティング領域における提案から運用までサポートしています。

※CARTA MARKETING FIRM:CARTA HOLDINGSの中でマーケティング事業を展開していたATRAC・Zucks・PORTO・CARTA AGEの4社が統合して、2023年10月に設立。

嶋津:そうですね、異動を果たしてから現在まで、CARTA HOLDINGSおよび各事業会社の経営推進を中心に、経営に応じた業務の遂行や、全社を巻き込むプロジェクトのマネジメントを行っています。いわば会社や経営に必要なことは何でもやる「何でも屋」のようなポジションです。

―自身のキャリア設計を考える中で、転職などの選択肢もあったのでしょうか?

中村:はい、他社からいただいたオファーも含めて、転職も選択肢の一つとしてとらえていました。しかし、その中でもCARTA HOLDINGSが展開するインターネット関連ビジネスや在籍する人材の優秀さは、どこにも負けていないと再認識しました。優秀な仲間たちと切磋琢磨して、市場にインパクトを与えるようなチャレンジがしたい、そして10年勤めたこの会社の中で、その夢を実現できるのがベストだ、と思ったのです。

嶋津:私の場合、29歳の時に一度転職を検討したことはあります。転職サイトをのぞいてみたのですが、やはりCARTA HOLDINGS以上に自分に合う会社はなさそうだと気付きました。その時、仕事をする意義を改めて考えたのですが、「何をやるかより誰とやるか」が、私が最も大事にしたい価値観なのだと分かったのです。
今はデジタルマーケティング、インターネット関連サービスを主力事業にしているCARTA HOLDINGSですが、移り変わりのスピードが速い領域でもありますし、5年後、10年後に何をやっているかは分かりません。ここにいる仲間となら、そういう変化を作ったり楽しんだりできる確信がありましたし、何よりみんなのことがとても好きだった。そこからは、転職のことを考えることはなくなりました。

DIVEで切り拓いた新たなキャリアで得たもの

―DIVEでキャリア再構築を果たした後のキャリアについては、思い描いていたイメージどおりでしたか?

中村:正直、イメージどおりというより、イメージ以上のキャリアを実現できています。異動して1年ほどで執行役員に就任。広告代理店で培った、クライアント視点からマーケティング戦略を構築するスキルや、自社の強みの明確化や競合相手との差別化を図る考え方が、ATRACの拡大期に活かせたと思います。
SNSマーケティング事業を展開しているKAIKETSU社との統合を経て、今回CARTA HOLDINGS内の他の3社と統合。270人の組織にまで拡大しました。異動した時、もちろん事業を伸ばそうと意気込みはあったものの、当時社員数10人程度だったATRACが、ここまで規模が大きくなることはとても予想できなかったーー。そういう意味でも想像をはるかに超えるキャリアを歩めていると実感します。

嶋津:私もイメージとの負のギャップはありません。入社当初から、人生の多くの時間をかける仕事の環境を充実させ、より良くしたいと思いながら働いてきました。
スキルも知識も足りない若手の頃は、他の人に比べ組織に貢献できていないもどかしさを感じることもありました。しかし徐々に、自分の強みが分かり、他の誰かのようになる必要はないと気付きました。自分らしい方法で会社に価値を提供することが、働く意味なのだと。今は、そうした自分の考えやバリューを活かしながら、CARTA HOLDINGSを良い会社にするために自由に多くのことを実践することができています。
ただ、事業部や総務部などで社員に近いポジションで働いていた時との違いも感じています。今は経営における考えや想いを理解し、それを現場に伝える役割が求められるので、そうした視点の違いは意識しています。

―想像以上のこと、違いを感じたこともあったみたいですね。キャリアチェンジ後、大変だった分野やエピソードはありましたか?

中村:大手代理店や競合がたくさんいる市場で、CARTA HOLDINGSはクライアントにとって高い価値を提供できる会社だと理解してもらうことの難しさを感じました。これは現在進行系の課題です。特に痛感するのは、規模もプロダクトも提案の質も、主要代理店とは差があるということ。その差を埋めるため、そしてクライアントに当社と取り引きすることのメリットを感じてもらうために、自社の強みや武器を懸命に考え続けてきた3年間でした。

嶋津:私も、現在も向き合っている課題なのですが、経営の想いを社内にどう伝えればいいか試行錯誤している最中です。中村さんが自分の事業会社に愛情を持っているのと同じように、経営陣もCARTA HOLDINGS全体や社員一人ひとりに対して熱い想いを深く抱いています。
その想いを社員に伝えることが、経営企画室の役割でもあるのですが、組織が大きくなるに連れて、みんなが接点を持つことは物理的に難しい。それに対して、経営企画室の私と各事業会社にいる社員、近くにいようと遠くにいようと、同じ温度感で経営の想いが伝わる環境を築くことが理想です。

―そうした課題をどう乗り越えていきたいと考えていますか?

中村:CARTA HOLDINGS自体は大きな組織ですが、私が異動してきた当時のATRAC単体で見たら、規模も組織力もスタートアップに近く、多くの努力と時間を注ぐことで、勝ち筋を探る必要がありました。当時の代表の三和も私も含め、全社員が一丸となって、クライアントの信頼を勝ち得るために、熱意を込めて提案資料を作ったりプレゼンしたりと、力を尽くしてきました。まだ完璧な正解は見つかっていませんが、社員一致団結での努力が実を結び、この3年間で着実に進化できたと、自負しています。今後も、このように事業に専心していくつもりです。

嶋津:経営における熱い想いを一気に伝えることはできないので、草の根活動をして小さな町おこしを重ねていくようなイメージが大事だと考えています。
例えばこれまで、社員が経営課題について考える「CARTA CAMP」を開始したり、経営会議の内容をオープンにしたりと、小さいアクションを起こしてきました。これにより、縦横斜めのつながりが生まれたという実感があります。
私は、CARTA HOLDINGSを好きな社員、自分の働く会社をより良くしたいと思う社員が増えてほしいという気持ちで、仕事に臨んでいます。経営方針やメッセージを発信することで、社員が自分の所属している組織を超えてCARTA HOLDINGS全体に関心を持てる環境を整えていきたい。会社全体について主体的に考え、挑戦していく人を増やしていく環境づくりをしていきたいです。

自分のキャリアは自分で掴む。そんな想いを応援してくれる制度

―DIVEで切り拓いた今のキャリアを歩む中で、どのような更なる成長を遂げていきたいですか?

中村:CARTA MARKETING FIRMは、何事にも「甘んじない」という行動指針を掲げました。私自身、この言葉がとてもしっくりきています。自分の行動を振り返った時、「甘んじていなかったか」という判断軸があることで、仕事の質も研ぎ澄まされていくと思います。クライアントへの提案においても、社内での連携や行動においても、甘んじることなく、常に最善のものを突き詰めたサービスをこれからも提供していこう。そんな姿勢を貫いていきたいです。
私個人の野望は、世間から「CARTA MARKETING FIRMってすごい!」と思われる存在になること。市場の中で勝つために、組織と自分自身の成長を実現していきたいと思います。

嶋津:経営も事業も常に変化を続けてきたCARTA HOLDINGSですが、今後もその変化を楽しんでいきたいです。経営企画室に入って、組織が進化するためには、社員一人ひとりの力の大きさが重要だと改めて気付きました。私も経営企画室の一員として経営陣の右腕になることはもちろん、経営をより深く理解し、経験を積み、社内外のステークホルダーにCARTA HOLDINGSの魅力をアピールできるよう、個の力を強固にしていきたい。私の成長が、会社の成長や進化につながると信じて、邁進していくつもりです。

―最後に、DIVE活用を検討する社員に向けてメッセージをお願いします!

中村:DIVEはとても素晴らしい制度です。社員がキャリアにチャレンジする機会をオープンかつ奨励する環境を整えたことで、社員も自身のキャリアを考え直すきっかけになります。DIVEを通じて社員が成長することが組織の成長になると思います。
会社側はDIVEする社員を応援しますが、実務上、引き留められる可能性もあるでしょうし、それを危惧する社員もいるかもしれません。しかし、自分の仕事に対する選択肢や挑戦するチャンスがあり、そこに自分の意思で手を挙げチャンスを活かすことは、非常に重要です。私も、自分の夢を実現するためには、DIVEが最良の選択肢だと考え、トライした結果、予想以上の成長ができている。人生を自分のものだととらえ、自分の選択に責任を持ってチャレンジする社員を、私も応援しています。

嶋津:私も、これまでなかったのが不思議なくらい、DIVEは良い制度だと思っています。CARTA HOLDINGSは「挑戦しよう。」というVALUEを掲げているのですが、このフレーズにピッタリな制度ですよね。社員にとって、自身の次なるキャリアや成長を主体的に考え、行動に移すきっかけになっているはず。同じ組織にいながら、さまざまな選択肢を持てるのも、多くの事業会社が存在するCARTA HOLDINGSならではだと思います。
「The Evolution Factory」をミッションとするCARTA HOLDINGSには、挑戦や進化をする機会が豊富に用意されています。しかし自ら手を挙げることでしかチャンスは訪れません。だから果敢にチャレンジしてほしいです。DIVEを活用し、仮にうまくマッチングしなかったとしても、その挑戦は確実に自分自身の経験となり、未来のキャリアや他者にも良い影響をもたらすことでしょう。迷ったら、まずはチャレンジしてみてください。