採用の進化
インターン生と採用担当者が語る「BEYOND」にかけた想い。「インターンを通して、人生を豊かに」
単なる就業体験では終わらない。最強の仲間と本気で議論し熱くなった5日間
髙谷 美結
Miyu Takatani
株式会社CARTA HOLDINGS
HR本部 新卒総合職採用チーム
これからのCARTAを創っていく学生を採用すべく、インターンシップや採用の戦略・企画・実行を担っている。
原田 真生子
Makiko Harada
CARTA HOLDING内定者(2023年新卒)
塚松 想
Sou Tsukamatsu
CARTA HOLDING内定者(2023年新卒)
現在、長期インターンでSNS運用をメインに行っている。
――まずBEYONDの概要について教えてください。
髙谷美結(以下、髙谷):BEYONDは、CARTA HDが新卒総合職向けに新たに考案した採用プログラムです。昨年は夏に3日間のサマーインターン「TRYOUT」を、秋に「BEYOND」を開催しました。まずTRYOUTは勝ち残り方式のプログラムで、初日に参加した60名の学生が最終的に20名ほどに絞られる、緊張感のあるプログラムです。TRYOUTを最後まで勝ち残り、さらにスクリーニングし、選ばれた学生が参加できるプログラムが、BEYONDです。2021年は「事業立案コース」「プロモーション立案コース」の2コースを用意し、志向性に合わせてコースを選択していただきました。6チームに分かれた約20名の学生たちが、優勝チームを決める最終日のプレゼンテーションに向けて、ゼロから新規ビジネスやプロモーション手法を考えます。
――BEYONDの特徴や他社のインターンにないポイントを教えてください。
髙谷:たくさんありますが、最大の特徴は単なる就業体験の場ではないということ。学生からするとインターンは、企業側から情報をもらえたり、体験させてもらえたりする「受け身」な環境かもしれません。しかしCARTA HDのインターンには、そういうスタンスで参加してほしくないのが正直なところです。プログラムを通じて自己成長につなげてほしいですし、課題解決に取り組みながらチャンスをつかみ取りに来てほしいです。その想いからインターンを設計する上でも、学生たちが学びの楽しさや進化する喜びを実感できるようなコンテンツ作りを心がけました。
もう一つの大きな特徴は、メンターとして社員もインターンに参加することです。今回は、1チームにつき2名のメンターがサポートとして入りました。参加する社員の属性も、若手から事業責任者、役員までかなり幅広いです。通常業務と並行してメンターをしてもらうのですが、片手間に参加する社員は一人もいません。私たちの想像を超えた熱量でコミットしてくれるんです。もしかしたら学生以上に本気かもしれません(笑)。メンターが本気で取り組んでくれるからこそ、学生にもいい刺激を与えられて、結果として熱いインターンになるのだと思います。採用担当だけでなく全社で採用に取り組むCARTA HDの情熱が、メンターの姿勢に表れていますね。
――BEYONDが学生にもたらす価値は何ですか?
髙谷:事業立案コースであれば机上の空論でないリアルな新規事業を創造する力、プロモーション立案コースであればデジタルマーケティングについて高い視座で学べる実践力を習得できるプログラムを設計しました。
ただ、実用的なスキルの習得以上に力を入れたのが、学生にとって人生を変えるくらいインパクトのあるインターンにすることでした。仲間と事を成し遂げる大変さや楽しさ、本気で挑む苦しさ嬉しさを、存分に味わってもらえる内容になったと思います。BEYONDで出会えた仲間が一生ものの関係になることは間違いないですし、全力で走り抜けた経験はその後の人生の価値となる。それがBEYONDに参加する醍醐味です。
――原田さんと塚松さんがBEYONDに参加した経緯を教えてください。
原田真生子(以下、原田):大学時代、CARTA HDの前身のVOYAGE GROUPに縁を感じる出来事がいくつかありました。昔から人と関わることが好きで、大学ではファッションショーの企画運営サークルに所属していました。2年生のとき、当時VOYAGE GROUPの内定者だったサークルの先輩に会社の話を聞く機会がありました。話を聞く中で抱いたのは、温かみのある素敵な社員が多いという印象。それとは別に、私が代表を務める就活支援団体のイベントでVOYAGE GROUPの方に登壇していただくこともありました。実際オフィスに行って社員の方と話してみると、先輩から聞いた通り、とても魅力的な会社でした。「ここが私の働く場所だ」とビビっときたのが、インターンに参加しようと思ったきっかけです。
塚松想(以下、塚松):僕は大学3年生の夏、複数あるインターン先候補の一つとして知りました。TRYOUTに参加して勝ち残りを経験し、最後まで残ったメンバーを見渡すと、熱量の高い人たちばかり。「将来はこういう人たちと一緒に働きたい」と思い、BEYONDにも参加させてもらうことにしました。
――BEYONDの5日間の中で、印象に残っている出来事はありますか?
塚松:4日目から5日目が本当に濃厚でした。というのも、最終日にチームで作り上げたプレゼンテーションを発表する時間があるのですが、4日目終了時点で、自分たちのチームの進捗がかなり悪かったんです。「これ間に合わないんじゃない?」とチームメンバー全員が思いましたが、時間の許す限り議論を重ね、作業をすることに。メンターの方は、業務があるにもかかわらずギリギリまで付き合ってくれて、自分たちのために時間を割いてくれました。そのおかげで、無事に間に合わせることができたのです。あまりにも濃い日々だったため、オンラインでもすごく距離が縮まって、インターン後も交流が続いています。そんな仲間と出会えたことも財産ですね。
髙谷:一生ものの仲間を作ってほしいという想いを込めたので、横のつながりを大切にしてくれて、作り手としては本望ですね。
原田:私は5日間で見た一つ一つの景色をいまだに覚えています。その中でも強く印象に残っているのが、優勝を獲得した最終日です。全てのプログラム終了後、学生側からメンターの方に感謝を込めて色紙をお渡ししました。すると一人のメンターさんが涙を流して喜んでくださったんです。私も画面越しにボロボロ泣いてしまいました。多数のインターンに参加しましたが、あんなにも心を揺さぶられたインターンはBEYONDだけです。学生と社員がここまで密接な関係になれるBEYONDを作り上げてくれた人事の方にも感謝でいっぱいでしたね。家族のように思える仲間や先輩たちからの愛を得られたことは、優勝以上に価値のあるものです。
――BEYONDに参加する上で心がけていたことはありますか?
原田:一番は楽しむことです。5日間という短い期間だからこそ、自分だけでなく、チームメンバー全員で思いきり楽しむことが大切だと思ったんです。途中で集中力が切れたり議論が煮詰まったりして、空気が重くなる場面もありましたが、明るさを長所とする自分が積極的に声をかけることで、チームを鼓舞するように心がけました。
塚松:僕も楽しみながら完走することを目標にしていました。プログラムを進める上で意識したことは、自分の役割を把握することです。短い時間でチームメンバーの特徴をつかみ、自分がどのポジションにいればメンバーの力を最大限引き出せるか考えて、行動しました。積極的な姿勢は大切ですが、『何か発言しないと』とあまりにも前のめりになり過ぎると空回りします。議論やチームを俯瞰で見つめて、自分なりのアイデアや意見を発信することが、チームに価値を見出す方法だと思いました。
髙谷:二人が心がけていた点は、私から見ても魅力に映りましたね。
――現在、原田さんと塚松さんは内定者インターンとしてどのような業務に携わっているのですか?
原田:2月に内定者インターンとしてfluct(CARTA HDグループ)にジョインしました。現在はfluctの認知獲得をミッションに置き、マーケティング領域を任せてもらっています。80人規模で開催されるイベントにも、fluctのPR担当としてメインで携わっています。インターン生と社員の線引きなくさまざまな業務を任せてもらえるので、とても居心地がいいですし、ありがたい環境ですね。
塚松:僕は4月中旬にCCI(CARTA HDグループ)に配属となりました。担当業務は、学生時代に学んだSNSマーケティングの分野。現在はインプットの期間ですが、データレポート作成や現在進行中のプロジェクトのタスクの一部を任せてもらっています。
髙谷:インターン生だから、雑務や簡単な作業だけをお願いするということはありません。他の社員と変わらない接し方をするのがCARTA HD。入ってもらった以上は、最前線に立ってもらい、自己成長も組織の成長も目指してほしいと考えているので。
――最後に、2022年のBEYONDについて教えてください。
髙谷:まだ具体的なプログラムは公開できませんが、絶賛検討中です。CARTA HDとしての初開催となった昨年のインターンは正直大変でした。VOYAGE GROUPとサイバー・コミュニケーションズのそれぞれが、採用において大切にしてきた考え方やカルチャーに違いがありましたし、大きい所から細部に至るまでぶつかることもありました。ただ両社に共通していたマインドは「CARTA HDを好きになってくれる社員を採用すること」。その軸は、今後もぶらすことはありません。学生も社員も、BEYONDに関わってくれる全ての人の人生が豊かになれる最高のプログラムを作る予定なので、期待してほしいですね。