カルチャーの進化
【最優秀キャリア賞】CARTA転職2年。新メニュー拡販をリードし、年間目標200%達成した受賞者インタビュー


大隅 菜月
Natsuki Osumi
株式会社CARTA ZERO
ブロードキャスティング管轄
統合動画局 TG2部
転職して手に入れた、期待通りの「提案領域」と想像以上の「繋がり」
-この度は最優秀キャリア賞の受賞、おめでとうございます。まずは、現在の業務内容について教えてください。
CARTA ZEROの統合動画局という部署で、TVerやYouTubeといった動画メディアの広告プランニングから実施後のレポーティングまでを一気通貫で担当しています。
私のミッションは、電通の営業担当の方々と連携しながら広告主の課題を解決することです。そのため、普段は電通への提案が中心ですが、課題解決のために直接広告主へご提案することも頻繁にあります。
- CARTAに入社する前と後で、会社の印象はどのように変わりましたか?
提案領域の広さについては、入社前に期待していた通りでした。前職も広告会社でしたが、提案の幅を広げたいと考えて転職しました。その期待通り地上波を含めた幅広い提案ができています。
一方で、良い意味でギャップがあったのは、CARTA HOLIDINGS全体の一体感です。入社前は、複数の事業会社が集まっているため組織間の交流は少ないだろうと想像していましたが、実際には今回の「CARTA EVOLUTiON AWARD」のような全社イベントも多く、想像以上に一体感がありました。
私の業務の特性上、電通との連携に注力している分、社内全体の動きに触れる機会が限られているので、こうしたイベントがCARTA全体の動きを知る機会になっています。

怒涛の日々を乗り越え掴んだ、年間目標200%達成
ー2025年上期(AWARD対象期間)で、最も大きな成果を教えてください。
年間目標金額に対して200%の達成率を記録できました。達成の大きな要因は、Amazonの新広告メニュー「Amazon Prime Video広告(※1)」の拡販に注力したことです。
前年度、下期の予算達成に苦慮した教訓から、今期は計画を前倒しで進めることを心がけ、いち早くこの新メニューの拡販に着手しました。
新しい広告メニューのため、まずは広告主や代理店のもとへ何度も足を運び、その価値と可能性を丁寧に説明することから取り組みました。さらに、広告主の新商品発売といった重要なマーケティングのタイミングに併せて、効果を最大化する提案を実践しました。その結果、統合動画部内でAmazon Prime Video広告の売上トップを達成できました。
※1:Amazonの動画配信サービス「Prime Video」で配信されるコンテンツの本編再生前や再生中に流れる動画広告。
ー結果を出す中で、最も大きな「壁」や「困難」は何でしたか?
様々なタスクが短期間に集中し、自分一人の時間と能力だけでは、すべての品質を担保できないかもしれない、という物理的・思考的な限界に直面したことです。特に2025年の3月から4月は本当に忙しく過ごしました。もともとこの時期は広告業界の繁忙期なのですが、今年はそこに、予期せぬ事態がいくつも重なってしまったんです。
まず、一部の地上波メディアのブランドセーフティへの懸念から、出稿先を急遽見直される広告主がいらっしゃり、代替案のご提案が緊急かつ大量に発生しました。そこに、最も注力していた新サービス「Amazon Prime Video広告」の本格的な提案活動がスタート。おまけに、ローンチ直後ならではの想定外の課題も発生し、広告主や代理店への提案と並行して、その解決に向けた対応にも追われ、まさに気の抜けない毎日でした。
「自分がやる」という責任感と、あえて「一人で抱え込まない」という選択
ーその壁を乗り越えるために、ご自身が特に工夫したこと、意識して行動したことは何ですか?
この複雑な状況を乗り切るために、精神的な軸としての行動と、物理的な限界を突破するための行動の2つを意識しました。
まず、精神的な軸となったのが、「自分がやるのだ」という当事者意識です。これは、前職の営業時代に培った、クライアントへの責任感が原点になっているのだと思います。この強い責任感があったからこそ、スピード感を持って地上波予算のリプレイス提案をしたり、粘り強くAmazon Prime Video広告の提案を続けたりすることができました。
しかし、強い想いだけでは物理的な限界は超えられません。物理的な限界を超えるためには「チーム全体で対応すべき課題は一人で抱え込まない」と判断し、課題を切り分けました。
例えば、Amazon Prime Video広告のローンチ直後に発生した課題をチームにいち早く共有。対面でのコミュニケーションも密にしたことで、一人では見つけられなかった解決の糸口を掴むこともでき、スピーディに課題をクリアすることができました。また、発生した事象やそこからの知見をチームに共有したことで、他のメンバーが同様の事象に直面した際の助けにも繋がったと思います。チームの力を借りることで、自分自身は案件に集中する時間も確保でき、結果的にやり遂げることができました。
ー今まさに「チームの力」というお話がありましたが、改めて、統合動画局はどのようなチームなのでしょうか?
統合動画局はメンバーの年齢が近く、和気あいあいとした雰囲気ですが、ただ仲が良いというわけではありません。売上や成果に対してはこだわり、「“スキル”でつながる」ことを大切にしています。それを象徴するのが、週1回の知見共有会「研鑽部会」です。ここではメンバーが持ち回り制で各自の学びを持ち寄り、チーム全体でスキルアップを図っています。成長し続けたいという向上心のある方には、非常にフィットする環境だと思います。
また、世界的なスポーツの祭典やテレビの人気コンテンツといった、社会的な影響力の大きな仕事に挑戦できるチャンスに溢れています。大きな舞台で自分の力を試したいという方にとっても、これ以上ない刺激的な経験ができると思います。
どんな時も「誠実さ」を忘れない。
予期せぬ事態は、思考を切り替える「好機」と捉える
ーご自身が仕事をする上で、一貫して大切にしている「マイルール」や「信条」があれば教えてください。
これは自戒の念も込めてなのですが、「常に誠実であること」を大切にしています。
忙しいと、つい目先の目標や効率化を優先してしまいそうになるのですが、そういった仕事は結果的にやり直しが発生したり、成果に結びつかないことが多いと感じています。
一方で、広告主や代理店にとっての本質的な価値を見極めて丁寧に取り組んだ仕事は、次の案件につながったり、関係者からの強い信頼につながったりと、良い結果を生んでいます。そういった経験から、日々、誠実に向き合う姿勢を忘れずにいたいと思っています。

ーご自身の経験を踏まえ、どのような人がCARTAで活躍できると思いますか?
思考の切り替えがうまく、柔軟な対応のできる方が活躍できると感じています。
特に、私が所属している統合動画局では、急な提案や進行中の案件の方向転換など、予期せぬ事態は日常茶飯事です。 例えば、「横型で進めていた動画を、急遽縦型に変更したい」というご要望をいただいたとします。その際に、ただ仕様変更として対応するのではなく、「なぜ変更したいのか?」という本質的な目的を改めてヒアリングし、その上で最善の次の一手を考え、提案するといった対応が求められます。
こうした変化に対してただ受け身で対応するのではなく、前向きな機会と捉え、思考を切り替えてすぐに行動に移せる人は、結果として多くのチャンスを掴んでいると感じます。
垣根が溶け合う「今」だからこそ、テレビ×デジタルの統合提案へ挑戦したい
ー今後、ご自身が挑戦していきたいことや、達成したい目標を教えてください。
転職して2年が経ち、提案領域が広がってきました。今後はさらにこの幅を広げ、テレビCMが持つ「規模の確保」とデジタル広告が持つ「若年層へのリーチ」といった長所を掛け合わせる「テレデジ提案」や、「インフォマーシャル広告(※2)」の企画提案などにも積極的に取り組んでいきたいです。テレビとデジタルの垣根が薄れつつある現代において、広告主の課題を本質から解決できる統合的な提案をしたいと考えています。
また、動画部内においては後輩や新しいメンバーが増えています。これまでに培った経験や学びをチームに積極的に還元し、組織全体の力を底上げできるような関わり方もしていきたいです。
※2:テレビショッピング番組に代表される、商品の詳細な情報提供によって直接的な購買を促す情報提供型の広告。「情報(Information)」と「広告(Commercial)」を組み合わせた造語。
