カルチャーの進化
失敗を恐れず挑戦する環境で自分らしく取り組む中で、「ネクストジェネレーション賞」最優秀賞を受賞。
新卒2年目のメンバーがfluctで成果を収めた理由
鈴木 悠大
Yuta Suzuki
株式会社fluct メディアグロース本部
―自己紹介をお願いします。
鈴木:2022年に、新卒で株式会社CARTA HOLDINGSに入社し、グループ会社の株式会社fluctに配属。メディアグロース本部に所属し、メディアコンサルタントとして働いています。クライアントであるメディアの広告収益の最大化をミッションにしています。
先輩方の他薦によりノミネートされ、まさかの最優秀賞受賞
―鈴木さんが最優秀賞を獲得したネクストジェネレーション賞とは、どういう賞なのでしょうか?
鈴木:ネクストジェネレーション賞は、CARTAグループ内で半期に1回開催される社内表彰式「CARTA EVOLUTiON AWARD」の賞の一つです。「CARTA EVOLUTiON AWARD」は今回3回目の開催となり、挑戦する姿勢のある社員や進化を遂げた社員が表彰されます。
個人賞・団体賞合わせて11個の賞が用意されていますが、その中で若手社員にスポットを当てた賞がネクストジェネレーション賞です。新卒・中途入社3年目の若手社員が対象で、優秀賞には複数人が、最優秀賞には1人が選ばれます。若手の成長や功績を称えてもらえる賞です。
―ネクストジェネレーション賞の獲得は、もともと目指していたものなのでしょうか?
鈴木:特に目指していたわけではありません。日常の業務や自分のやるべきことに集中していましたね。
AWARDの時期が近づいてくると、社内のチャットツールでノミネートされる社員の名前が挙がるのですが、私の場合、事前に何も知らされないまま上司や先輩方に推薦されたんです。あれはサプライズでした(笑)。恥ずかしさもありましたが、日々の努力を評価してもらえたと分かり、とてもうれしかったです。
ただ、推薦していただいたものの、自分の中では「まだまだ」「自分が取れるわけない」という気持ちが大きかったのも事実。だから優秀賞の4人に選ばれた時は、驚きの方が勝っていました。
―7月に開催された受賞式の様子も教えてください。どのような気持ちで発表を待っていましたか?
鈴木:優秀賞の受賞は事前に知らされますが、最優秀賞は授賞式で発表されます。その時も、「まさか自分ではないだろう」と思って、発表を待っていました。緊張もなく、気楽な気持ちでいましたね。そして式のトップバッターでネクストジェネレーション賞最優秀賞の発表があり、自分の名前が呼ばれたのです。本当にびっくりしました。しばらくは驚きが大きかったのですが、周囲からたくさん「おめでとう」と言ってもらって、少しずつ実感が湧いていき、喜びに変わっていきました。
失敗しても大丈夫。その安心感の中でのびのびとチャレンジできる
―最優秀賞受賞の評価につながったプロジェクトについて教えてください。
鈴木:fluctでは、基本的に一人のメディアコンサルタントが複数のメディアを担当します。私もいくつか並行してプロジェクトを動かしていましたが、その中の担当のメディアの利益を大きく創出した、あるプロジェクトが評価につながりました。
そのメディアは、PV数が高く規模が大きいメディアで、もともと競合他社がしっかりとホールドしていました。アプローチを始めたのが入社1年目である2022年の冬頃。fluctの強みを活かし、競合他社との比較やご提案を通じて、クライアントからの信頼を得て、当社に任せていただけることになりました。ここでポテンシャルの高いメディアを獲得できたことが、大きな利益を生み出せた要因の一つだと思っています。
現状の共有と分析をして、改善の余地を少しずつ探っていく。そんな作業を続けていくと、2023年の春頃に成果が出始め、そこからも徐々に利益を伸ばしていき、その後軌道に乗って安定した売上を出している状態です。なので、爆発的に伸びたというよりは、細かい分析やアクションの積み重ねによって、地道に利益を出せたのだと思います。
―工夫したことは何ですか?
鈴木:事実と向き合うことを意識していました。あまり情報を入れ過ぎず、事実を淡々と把握し、fluctで実現できることをご提案、実行することに徹底していたと思います。
またメディアコンサルタントは、メディアの分析やご提案をする時、見るべき要素が数多くあるのですが、その要素の見極めも心がけていた点です。とはいえ、入社1年目の私がそう簡単に利益を上げられるポイントを抑えられるわけではありません。社内で先輩などいろいろな方から他メディアの事例などを聞き、違う角度からの意見をもらえたおかげだと思っています。
何よりありがたかったのは、「失敗しても大丈夫。むしろ失敗は1回した方がよい、失敗から学ぶことが大きいから。」という風潮がfluctにあること。臆病にならずにいろんな施策を実行して経験を積むことができますし、失敗から学べたこともたくさんあります。その環境に助けられました。
―大変なことはありましたか?
鈴木:このプロジェクトに限ったことではありませんが、この仕事は知っておくべき知識やノウハウの範囲がとても広いです。アドテクのノウハウ、広告業界のマーケット、ITの基礎知識、競合他社の情報。それらを網羅するためのインプットは、とても大変です。
ただそれがこの仕事の醍醐味でもあります。変化するスピードが速い業界だからこそ、日々新しい情報に触れられて、とても楽しいですし学びも多い。次から次へと出てくる新しい情報をもとに、fluctとして何をすべきか考え、アプローチのパターンを見いだしています。仕事がルーティンワーク化することもないですし、常に新鮮な環境で仕事ができていると実感しています。
―そのほかにはどのようなプロジェクトに取り組んでいますか?
鈴木:ほかにも複数のメディアを担当しています。一人では抱えきれない場合もありますが、そこは自分自身で注力度をコントロールしつつ、周りのサポートを受けながら進めています。fluctは職種の垣根なく、いろいろな社員に相談したり連携するのが当たり前の文化なので、それによって複数のプロジェクトもうまく進められていると思います。
素晴らしいプロダクトとfluctならではの環境が、今回の受賞につながった
―ネクストジェネレーション賞を取れた大きな理由は何だと思いますか?
鈴木:一つは、メディアの課題を解決できる良いプロダクトがfluctに揃っている点です。例えば、Webメディアへの広告配信において日本国内でデファクトスタンダードとなっている「Google Ad Manager」を、Googleが認定するサイト運営者向けパートナー(Google Certified Publishing Partner:通称GCPP)における最上位のPremier Partnerとして提供・運用が可能です。 また、より広告収益に上積みを作り出すことができるHeaderBiddingソリューションである「BID STRAP」、日本最大級のデマンド接続数を誇る「fluct SSP」など、魅力的なプロダクトが揃っています。このようなプロダクトを最大限に活かすことで、良いソリューションを生み出すことができます。
もう一つは、fluctの組織体制です。社員が100人以上いる会社なので、各部署がしっかりと機能したうえで、メディアコンサルタントが数字を取れる仕組みが構築されています。
ご提案をするうえで大前提となるプロダクトのクオリティーの担保と、整った職場環境があったからこそ、順調にメディアの利益を上げられて、今回のような成果を出すことができたのだと思います。
―とても謙虚な姿勢ですが、社内からは鈴木さんを頼る声も多数上がっているとか。それについてはどう受け止めていますか?
鈴木:耳には届いています(笑)。入社1年目と比較すると、頼ってもらえる機会は増えたと実感しています。
fluctは「いい仕事をしよう」というスタンスを大切にする会社です。だからみんな本質を追求する。分からないことや課題があった時、それを解決するために相談する相手の社歴や年齢は関係ありません。私も後輩にどんどん聞きます。キャリアや個人間の関係性などを気にしていたら、組織の成長にならないという意識があるから、みんな本質的な行動ができているのだと思います。
本質を見ているというのは、入社前に参加したインターンシップの時から感じていたことです。それこそがCARTAグループの魅力だと思っています。
ー本質を見るカルチャーに魅力を感じたのですね。
鈴木:はい。CARTAグループは、画一的なルールが少ないですし、すごく自由な組織です。その背景には、本質的なことを追い求め、重視する考え方があります。そうした姿勢をインターンの時から感じられて、「この会社に入ったら、自分も常に柔軟な考え方を持てるようになるだろう」と思い、志望しました。
また、インターンでの職場の雰囲気や社員の人柄も入社の決め手となりました。正直、当初はCARTAグループへの志望度は高くなく、だからこそ肩ひじ張らない素の自分でインターンに臨めました。発言する時も繕うことはほぼなくて。でも会社はそんなありのままの私を評価してくれたのです。ここでなら自然体の自分を受け入れてくれる仲間と働けると思えました。
―最後に今後の展望を教えてください。
鈴木:これまで個人の成果を挙げることに焦点を当ててきましたが、今後は組織に対してもインパクトを与えられる視点を持つべきだと感じています。言葉だけではなく、行動指針を持って取り組んでいきたい。私は細かい部分をどんどん深掘りする傾向があるので、一歩引いて全体像を見る力を養い、組織全体に良い影響を与えられる存在になりたいです。
もちろん個人のパフォーマンス向上にも尽力していきたい。最近は、技術的スキルの習得に興味を持っています。今の私は、製品やプロダクトの裏側をまったく分かっていません。技術面の理解を深めることができれば、お客様の課題の見え方も変わってきますし、新たな視点でfluctの価値をご提案することができる。これからも成長して、fluctに貢献していきたいです。