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カルチャーの進化

新たなキャリアを拓くジョブマッチングプログラム「DIVE」が社員にもたらす価値とは――運用・活用メンバーの想いに迫る

キーワードは「自分のキャリアは自分で考える」

自分が望むキャリアに近づくための支援制度がCARTA HOLDINGSには存在します。ジョブマッチングプログラム「DIVE」です。社内向けの募集に社員がエントリーし、面談やヒアリングを経て、マッチングが成立。特性や規模の異なる20以上の事業会社を持つCARTAだからこそ、多彩なジャンルの仕事に挑戦することができます。今回は、DIVEのプロジェクトメンバー石井祥、2021年のDIVEにより異動を果たした齋藤宏憲と八木孝樹にインタビュー。DIVEにかける想い、DIVEを通じて進化したものとは。3人に聞きました。

石井 祥

Sho Ishii

株式会社CARTA HOLDINGS
HR本部

2005年サイバー・コミュニケーションズ(現CARTA COMMUNICATIONS、以下CCI)中途入社。広告営業担当に従事した後、CCIの全社横断プロジェクトに携わる。2022年よりCARTA HOLDINGS HR担当。社内ジョブマッチングプログラム「DIVE」本年度プロジェクトメンバー。

齋藤 宏憲

Hironori Saito

株式会社ATRAC
第一営業本部 / コンサル局

2017年サイバー・コミュニケーションズ(現CARTA COMMUNICATIONS、以下CCI)新卒入社。プログラマティック広告の運用コンサルティングに従事。「DIVE」を活用し2022年3月よりATRACへ異動。

八木 孝樹

Koki Yagi

rakanu株式会社
コマース事業部 / D2Cチーム

2019年VOYAGE GROUP(現CARTA HOLDINGS)新卒入社。fluctにてアプリ内広告マネタイズのコンサルティングに従事。「DIVE」を活用し2022年2月よりrakanuへ異動。

――まず、皆さんの経歴と現在の仕事内容を教えてください。

石井祥(以下、石井):2005年にCCIに入社し、計10年ほど広告営業に携わっていました。その後、ある全社横断のプロジェクトに参加して、以降は管理会計などのバックオフィス側に従事しています。
今年からHR本部の中で、事業部に寄り添い、事業の成長を目指して人事を遂行するHRBP(HRビジネスパートナー)の役割を担っています。現在はCCIとPORTOを担当しています。

齋藤宏憲(以下、齋藤):2017年に新卒でCCIに入社しました。1年目はDSPをメインに担当し、2年目からはDSPに加えてキュレーションメディアやアドネットワークなどさまざまな媒体の運用に従事しました。
昨年度のDIVEに応募し2022年の3月にATRACへ異動、現在はGoogle・Yahoo・SNSの広告運用やコンサルティング提案などを担当しています。

八木孝樹(以下、八木):私は、2019年のVOYAGE GROUP新卒入社です。fluctへ配属となり、アプリ内広告のコンサルティングに携わっていました。
同じくDIVEで2022年の2月にrakanuに異動し、D2Cの顧客獲得からCRM、商品開発まで横断的な業務を担当させてもらっています。

――ありがとうございます。齋藤さんと八木さんが異動するきっかけとなったDIVEの概要、始動した背景を教えてください。

石井:DIVEは、年に1度社内向けに実施されるジョブマッチングプログラムです。メンバー募集開始から異動決定まではだいたい3カ月ほど。その間にプレエントリーから、所属部署と応募先部署との面談、本エントリー、経営会議や事業会社側の判断が行われます。今年度のDIVEは、現在進行形で実施中です。

CARTAが掲げる原理原則の中の一つに、「CARTAは事業と人材の市場」という考え方があります。社員は自らの成長と組織へ貢献することを目指し、組織は社員の挑戦を通した成長の機会を提供することこそ、それぞれの責任だと定義づけしています。そして社員は自己成長の手段として、「自分のキャリアを自分で考える」ことが重要です。本エントリー前に所属部署と面談し、応募者の夢やチャレンジが今のポジションでは本当に実現できないのか再考する時間は、まさにキャリアを見つめ直す機会でもあります。
一方、事業会社側も、事業を躍進させる人材を必要としており、キャリアを真剣に考えた社員には成長と挑戦の機会を設けたいと考えています。そうした想いから生まれたのが、DIVEです。
CARTAとしてDIVEを実施したのは2020年が初めて。今年で3回目となります。

――昨年のDIVEを活用したのが齋藤さんと八木さんなのですね。お二人の応募の経緯は何だったのでしょうか?

齋藤:私は広告運用業務に長く従事していたこともあり、次のキャリアをどうするか、思いを巡らすタイミングが増えていました。もちろん会社は適切な人事配置をしてくれると理解しつつも、異動先を自分で選択できるDIVEに興味を持ったことがきっかけです。
ATRACに応募したのは、ベンチャー気質な環境の中で、自身のこれまでの知見を活かしつつ、キャリアの幅を広げられそうだったから。エントリー前、自分でATRACについて調べているとどんどん気持ちが高まっていったのを覚えています。ここでなら今までになかった経験を積めると確信を持ち、応募に至りました。

八木:私はDIVEの告知前からrakanuで働きたいと思っていました。fluctでの業務を通して企業のマーケターの方と接点を持つうちに、マーケティング職に興味を持ちはじめたんです。また、組織づくりにも携わってみたいという思いもあり、その両方を実現できるのが、rakanuだと考えていました。DIVEの前にrakanu代表の湯川さんと話をさせてもらってからは、ますます魅力を感じていました。そんなときDIVEでrakanuがメンバーを募集していると知り、応募することにしたんです。

――昨年のDIVEを終えて、事業部側からはどのような声や意見が挙がりましたか?

石井:やはりCARTAのカルチャーを理解している人が仲間になってくれる点は、事業部側にとって大きな魅力ですし、DIVEならではの特長だと感じてもらえています。しかもDIVEでエントリーした社員は、「新しい場所でこんなことをしたい」「こんな風に事業をグロースしていきたい」など、かなり高いモチベーションを持っています。齋藤さんや八木さんのように、DIVEを活用した社員が活躍しているという実績も、事業部側が認知し始めている。実際、今年の募集案件数は昨年より大きく上回っていますね。

――昨年は57の募集案件中、9名がマッチングしたと聞きました。この結果に、HRはどのような印象を抱いたのでしょうか?

石井:そもそも「何人異動させることが目標」という視点でDIVEを見ていません。だから、異動人数の想定もしていませんでした。自分のキャリアを考える機会を、一人でも多くの社員が得てくれたのであれば、運営側としては冥利に尽きますね。
実は昨年のDIVEでは、プレエントリーはしたものの、面談をした結果引き続き所属部署で頑張ってみようと判断した人も多くいました。それもまた、DIVEの活用の仕方です。異動することだけが目的ではなく、前向きにキャリアを考えることも大事なことだと考えています。

齋藤:確かに従来のキャリア形成に比べて、DIVEでキャリアを考える時間はより視座が高くなりました。新しい場所での働き方を鮮明にイメージしましたね。

石井:実を言うと、私も昨年のDIVEで異動を果たしたうちの一人。活用者だからわかりますが、異動前提でキャリアを考えるか否かで、こんなにも気持ちが違うのだと実感しました。CARTAの事業会社は本当にカラーが異なるので、それまでの自身への評価軸が大幅に変わる可能性も、積み上げてきたキャリアがゼロになる可能性もあります。そうした覚悟の上で、自分の未来を考えられる機会というのは、DIVEにしかないと思いますね。

――自己キャリアとじっくり向き合える貴重な機会なのですね。齋藤さんと八木さんは、DIVEの中で特に印象に残っていることはありますか?

八木:fluctとrakanu、どちらの社員の方も自分とまっすぐに向き合ってくれたことは、忘れられないですね。
快く送り出してくれたfluctの方々には本当に感謝しています。ネガティブな言葉は一切なく、「頑張っておいで」と背中を押してくださいました。
rakanuの社員の方々も、私が事業に対して認識のズレやギャップを感じないよう、何度も時間を割いてくれました。このお陰もあり、異動してからもスムーズに業務に取り組むことができました。

齋藤:私も八木さんと同じく、一緒に仕事をしていた方々の優しさは強く印象に残っています。自分が抜ける申し訳なさを拭いきれない中で、「自分で考えたんだからしっかりやってこい」と送り出してくれました。一方ATRACの方も、私がジョインしやすい空気をつくってくれて。今までもこれからも恵まれた職場だということを痛感しましたね。

――希望の事業会社に異動を果たしましたが、新しい環境の中で苦労や困難はありましたか?

齋藤:当然ですが、経験のない広告運用などをしなければならない場面が多く、かなり苦労しました。でも送り出してくれた方々の顔を思い出すと、簡単に折れることはできません。気合で乗り越えながら、どうにか踏ん張りました。
また、ATRAC自体に実績や事例のない課題に対し、私がこれまで経験して解決アイデアを持っているケースもあります。そういった情報をATRAC内に共有することで、事業成長に貢献できているかと思います。

八木:私の場合、顧客対象はBtoBからBtoCへ、組織規模は約80人から9人と、異動によって環境が一変しました。職種もセールスからマーケティングに変わり、異動直後はスキル面で活かせる部分はほぼありませんでしたね。ただfluct時代に泥臭く営業をしていたこともあり、胆力は磨けていたので、市場や仕事内容の地道な勉強に対しても底力を発揮し続けられています。
rakanuは社員が少ない分、一人当たりの裁量権が大きく、ジャッジしなければならない瞬間が何度もあります。何事も自分で決めて実行するので、プレッシャーはありますが、とにかく研鑽を積んで自分の判断に自信を持てるようになることが、目下の目標ですね。

――今後についてお聞きします。齋藤さんと八木さんは、新しい部署でどんなことにチャレンジしたいですか?

齋藤:ATRACで働きたいと希望したきっかけである、対応範囲を広げることは引き続き目標として掲げています。今は運用サイドのコンサルティングを担当していますが、営業サイドもブランディングにも興味があります。いずれの領域にも挑戦するチャンスが用意されているので、網羅的にさまざまな業務を経験し、自己成長につなげていきたいですね。

八木:rakanuは、小さな会社だからこそ、一人のパフォーマンスによって会社の売上が一気に伸びることもあります。そういった環境を踏まえて、自己成長と共に事業拡大にも積極的に取り組んでいきたいです。自分の業務範囲にとらわれず、組織に対してアクションを増やしていき、事業成長を目指していきたいですね。

――石井さんは、DIVEに対してどのような展望を抱いていますか?

石井:八木さんのように100名近く社員が在籍する会社から10名規模の会社に異動することは、ほぼ転職と同じですよね。それをグループ内で実現できる会社はなかなかないですし、CARTAで働く価値の一つだと自負しています。社員が自身のキャリアを考えて挑戦をし、それが各事業会社の成長となり、結果的にCARTAの進化につながる。このサイクルを途絶えさせない仕組みを構築することが、今後の課題であり使命なのだと考えています。
CARTAとして経営統合する以前のCCIもVOYAGE GROUPも、もともと社員の挑戦を通じた自己成長を大切にしていた会社ではありますが、CARTAになったことでそのカルチャーはより色濃くなったと感じています。人材にフォーカスを当てる企業として、社員の前向きなキャリアパス形成を推し進めていきたいです。