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EVOLUTiON

カルチャーの進化

【新人賞受賞者インタビュー】CARTA EVOLUTiON AWARD 2025年下期

憧れの“バリキャリ”を目指して。新卒1年目の店舗責任者が、無力さと悔しさの中で自分を問い直し続けた、受賞までの1年間

「普通1年目で経験する業務量でも難易度でもないし、僕なら逃げ出してしまう」。上司にそう言わしめたのが、2025年下期の新人賞に輝いたCARTA COMMERCE GROUP(以下、CCG)の松村莉奈です。 CARTAグループの挑戦と進化を称える総会「CARTA EVOLUTiON AWARD」において彼女が評価されたのは、CARTA初の店舗事業「kinohi」の事業責任者を新卒1年目で完遂した圧倒的な当事者意識。前任者からバトンを受け継ぎ、2025年7月から一人で集客、スタッフ育成、PL管理まで全責任を背負い、正解のない道を走り続けました。覚悟を決めて自らと向き合い、新人賞を掴み取るまでの1年間の軌跡に迫ります。

松村 莉奈

Rina Matsumura

2025年新卒入社。2025年下期の「CARTA EVOLUTiON AWARD」にて新人賞を受賞。

異例の「1年目・事業責任者」。
店舗を起点に、ECブランドの新たな価値を創り出す。

―この度は、新人賞の受賞おめでとうございます。まずは現在の業務内容について教えてください。

ありがとうございます。
現在は、CARTA COMMERCE GROUP(以下、CCG)で、銀座にある会員制の酵素風呂施設「kinohi(キノヒ)」という店舗事業の責任者を務めています。
店舗オペレーション改善から、売上・KPIの設計、キャンペーン企画、スタッフ育成、マニュアル整備まで、運営に関わることなら何でもやります。現場でお客様をお迎えしながら、経営的な視点で「どう事業を伸ばすか」を考える。現場と経営、そのふたつの視点を常に行き来しながら、日々試行錯誤を繰り返しています。

―CCGはEC事業が中心の会社だと思いますが、なぜ実店舗を運営しているのでしょうか。

「なぜEC会社が酵素風呂を?」と思われますよね。実は「kinohi」は、店舗をブランドの起点として商品を展開し、ECを伸ばしていくという展望のもと始まった事業なんです。例えば、「銀座で人気の酵素風呂店が作った商品」と言われた方が、お客様の信頼感は全く違います。ブランドの背景を作るための、戦略的な場所でもあるんです。
なので私も今、次のステップである商品販売に向け、新規展開する自社ブランドのリーダーも兼任し、「商品を売るとは何か」を学んでいます。

―とはいえ、新卒1年目から「事業責任者」というのは異例の配属ですよね。

もちろん驚きはあったのですが、それ以上に希望していたCCGへの配属が叶ったという喜びが大きかったですね。
私は就職活動の時から、「どんな仕事をするのか」以上に「どう働くのか」を大切にしたいと考えていました。入社後研修で出会ったCCGの先輩たちが、とにかく仕事に全力で真っ直ぐで、年次に関係なく本気でぶつかり、苦しい時は全員で泥臭くあがく。そんな熱い文化に惹かれ、「私にはCCGしかない!」と思っていました。だからこそ、どんな役割でも全力で向き合えると思ったんです。

―「どう働くか」を軸に就職活動をしていたのですね。そもそも、松村さんが働き方にこだわる理由や、CARTAを志望した原点はどこにあるのでしょうか。

根底には、就職活動当時から抱いていた「ひたすらに働く“バリキャリ”になりたい」という大きな目標があります。幼少期からドラマが好きで、特に「働く女性」が主人公の物語に強く惹かれていました。数々の作品に触れる中で、私の仕事観や志は少しずつ形作られていったように思います。

惹かれたのは、華やかな成功シーンだけではありません。失敗して悔し涙を流したり、格好悪くあがきながらも、周囲を巻き込み、最後には自らの手で道を拓いていく。そんな苦労も喜びもすべてを抱きしめて突き進む、泥臭くも力強い姿に、強く惹きつけられたんです。

こうしたドラマの主人公たちの姿を見てきたからこそ、私の中での“バリキャリ”とは、「どんな局面でも逃げずに周囲を巻き込んで目標へ突き進む人」というイメージになりました。ドラマの主人公たちが、困難に直面しながらも周囲の人々のために奔走し、いつしか欠かせない存在になっていったように、私もライフイベントや環境の変化に左右されず、常に最前線で価値を出し続ける景色を見ていたい。本気で「死ぬまで働き続けたい」と思っています。

ただ、就活当時は具体的にどの職種や業界で何を成し遂げたいかまでは、明確ではありませんでした。だから、一つの領域に固定されず、多様な事業に関われるCARTAの環境に惹かれたんです。ここなら、どんな局面でも走り続けられるし、経験の幅が積める。自分次第でいくらでも大きく飛躍できると直感しました。

何ひとつ他人事にしない。無力さと悔しさの中で、覚悟を決めて自分を問い直し続けた1年間

―念願叶ってCCGの一員となったこの1年。振り返ってみていかがですか。

想像していた以上に、毎日がとにかく楽しいです!

仕事は少なからずしんどさがつきものというイメージが強かったのですが、実際には最高の仲間に囲まれ、全力で取り組める環境で働けていて、非常に前向きな気持ちで仕事ができています。

それと同時に、ひたすらに自分の未熟さと向き合い続ける1年でもありました。

「kinohi」のスタッフは20代前半から50代までと幅広く、創業時から支えてくれているメンバーも多くいます。スタッフからすれば、酵素風呂の知識も社会人経験もない新卒の私は、あまりに頼りない存在だったはずです。私は店舗責任者として、全員が自発的にアクションを起こして数字を作っていく「自走する組織」を理想として掲げていました。ただ、実際に運営を始めてみると、頭で描いていた戦略と現場のリアリティがあまりに乖離していて、自分の未熟さを突きつけられたんです。

―具体的にはどのような壁に直面されたのですか。

私が掲げる理想が現場の状況と噛み合わず、空回りしてしまう。その距離を埋められないもどかしさに、何度も直面しました。

そもそも酵素風呂の運営は、癒やしのイメージとは裏腹に、驚くほどハードな肉体労働です。発酵による熱気がこもる中、重い資材を全身で掘り起こす作業はかなりの運動量になります。スタッフが毎日汗だくになりながら必死に現場を支えてくれている中で、現場の苦労も知らない私が「数字」や「戦略」といった理想をどれだけ語っても、スタッフの心に響くはずがありませんでした。

店舗の数字もスタッフとの信頼関係も、すべて自分の至らなさとして突きつけられるのが、とにかく悔しかったです。「前任者のように、完璧にこなさなければ」「もっと上手くできたはずなのに」とプレッシャーや無力感に襲われ、自分を責めてしまうことも少なくありませんでした。

それでも、中途半端なままで終わらせたくはなかった。正解がない中で悩み抜き、葛藤から目を逸らさず向き合い続ける。リーダーとしての「覚悟」を本気で問われた、忘れられない1年になりました。

理想のリーダー像を更新し、言葉を共通の指標に変えチームを動かす

―そこから、どうやって前を向き、乗り越えたのでしょうか。

大きく分けて3つの転換点がありました。

まず取り組んだのは、私自身の「現場に対する解像度」を上げることです。
「現場を知らなければ、自分の言葉は届かない」と痛感し、自らも積極的に接客や現場業務に入るようにしました。お客様の声や現場の熱量に触れるたび、数字ばかりを追っていた思考がパッと切り替わりました。私が向き合うべきは、グラフ上の数値ではなく、目の前のお客様の喜びなのだと。そんな『仕事の本質』に引き戻される感覚があったんです。 現場のリアルを肌で感じることで、ようやく課題が血の通ったものに変わっていきました。

次に、自分一人で正解を出そうとする「理想のリーダー像」への執着を捨てました。
当初はリーダーとしての型に自分を当てはめ、勝手に孤独を感じていましたが、自分の力不足を素直に認めることにしたんです。幸いCCGにはプロフェッショナルな先輩方がたくさんいます。自力に固執するのをやめてCCGの先輩やスタッフの方々に相談し、知見を吸収することに徹しました。それらを「kinohi」に合う形へ整理し翻訳し、施策として繋ぎ合わせていく。周囲の力を借りながら最善を探す姿勢を持てたことが、状況を動かす大きな原動力になりました。

そして最後は、徹底した言語化と伝え方の改善です。
私にとって言語は、単なる伝達手段ではなく、チームが迷わないための「指標」です。例えば、スタッフへの依頼を「売上のため」という抽象的な表現ではなく、「お客様の不満を解消し、リピート率を〇%上げるため」と目的を具体的な言葉や数字に置き換える。 そうすることで、私とスタッフの間にある認識のズレが消え、現場が迷いなく動けるようになりました。

ただ、文章だけだと私の意図と違った伝わり方をしてしまうこともありました。だからこそ、できるだけ店舗に足を運び、直接顔を合わせて話すことを何より大切にしました。
ロジカルな「指標」を示すだけでなく、対話を通じて丁寧に「想い」を届ける。この両輪を徹底したことで、スタッフからも「実はこう思っているんです」「今、こんなことで悩んでいて…」と相談が届くようになり、今では店舗全体で「一緒に前に進む」という強い結束をつくれるようになったと感じています。

―もし、一番苦しんでいた当時の自分に、一言だけ声をかけるとしたら何と言いたいですか。

「そのまま、逃げずに頑張れ!」と伝えたいです。

今の自分が得た学びの多くは、誰かに教えられたことではなく、あのしんどい時期にうまくいかないことを経験し、身をもって体感したことの中にこそあったと思うんです。

なので、もう一度この1年間を経験するとなったとしても、今の自分から何かを教えるというよりは、もう一回同じように経験してほしい。実体験を通じた学びが一番自分自身のためになると思っています。

―当時の自分に「そのまま経験しろ」と言えるのは、松村さんに「逃げない強さ」があるからこそだと思います。なぜそこまで踏ん張れたのでしょうか。

「任せてもらった期待に応えたい」という意地ですね。それが私なりのプライドなんだと思います。 私は、求められた以上の成果を出すことに価値を感じる性分です。だからこそ、新卒という立場でこれだけのことを任せていただいた以上、途中で投げ出す選択肢はありませんでした。

大変ですが、その辛さも、乗り越える喜びもすべての感情を抱きかかえて走り続ける今の私は、幼い頃から目標にしていた「バリキャリ」に、少しだけ近づけた気がしています。

自分のいる場所で「意味」をつくり、仕事を本気で面白がる

―ご自身が考える「CARTAらしい人」とは、どんな人でしょうか。

自分のいる場所で、「意味をつくれる人」だと思います。

与えられた役割や環境をそのまま受け入れるのではなく、そこでどう価値を生むか考え、自分なりの成果を形にしていける人ですね。どんなポジションであっても、自分に何ができるかを問い続けられる人こそが、CARTAらしい強さを支えていると感じます。

自分にしかできない事業成長の方法やビジョンが生まれた瞬間に、本当の意味で「価値」が証明される。私も今はその答えを出し、価値を確立するために走り続けています。

―最後に、これからCARTAを志望する学生の方へメッセージをお願いします。

何よりもまず、仕事を本気で楽しめる人と一緒に働きたいと思っています。

仕事をしていると、難しい状況やプレッシャーに直面することもあります。そんな時でも、「どうしたらもっと良くできるか」を前向きに考え、そのプロセス自体を楽しめる強さを持った人に、すごく魅力を感じます。

仕事には正解がないことも多いですが、だからこそ自ら仮説を立てて試行錯誤できる環境があります。周囲の意見を素直に取り入れながら、自分自身をアップデートし続けられる方なら、いくらでも成長できるはずです。

私自身も、どんな状況でも仕事を楽しむ姿勢を忘れずに、周囲に良いエネルギーを与えられる存在でありたいと思います。