採用の進化
君のキャリアを、本気で考える。「一生モノの課題解決力」を育む、エンジニア向けインターンシップ


阿部 崇弘
Takahiro Abe
株式会社CARTA HOLDINGS
CTO室 技術人事 新卒採用チーム リーダー
HR本部 採用育成グループ 新卒採用チーム
トレンドに左右されない「課題解決力」を身に付けるプログラム
ー学生エンジニア向けのインターンシップについて教えてください。
夏に行われる「Treasure」と春に行われる「Sunrise」という2つのインターンシップを開催しています。
「Treasure」は、チームで事業課題を解決するプログラムです。参加者は20名程度で、実施期間は約3週間。最初に講義を通じてWeb技術を学び、その後3〜4名のチームでプロダクト開発に取り組みます。ゼロから開発するのではなく、具体的な課題解決のプロセスに焦点を当てているため、就業後すぐに業務に活かせる知見を得ることができます。
一方、「Sunrise」は、チームで短期間に改善策を立案・実行・検証する実践的なプログラムです。約4名のチームに分かれ、初日に渡されるWebアプリケーションを改良し、大規模なトラフィックに耐えられるインフラを実装します。90分間作業を行い、その後20分間の発表を行うというプロセスを5日間繰り返し、目標達成を目指します。月間数百億インプレッションを誇る広告配信プラットフォームや会員数770万人以上の大規模サービスを運営するCARTAならではのスキルやノウハウを学ぶことができます。
ーどんなサポート体制で行われるのでしょうか。
いずれのインターンシップも、各チームにエンジニアと人事のサポーターが付き、学生の成長を最大化することを目指しています。サポーターは各チームに付きっきりで、相談相手になります。
エンジニアサポーターは、社内のエンジニア組織をリードし、技術で事業を推進するトップクラスのエンジニアです。彼らは現場での考え方や進め方を伝えたり、技術的ノウハウのフィードバックをしたりします。そのため、実際のプロジェクトの進め方やCARTAのエンジニアが大切にしている価値観に直接触れることができ、リアルな就業体験を得られると好評です。同時にトップエンジニアたちとの人脈を早期から築くきっかけにもなっています。人事サポーターは、定期的に面談を行い、成果を出すための考え方や取り組み姿勢、チーム内での動き方についてフィードバックします。
ーインターンシップを通じてどんな価値を提供していますか。
生成AIなど新しい技術トレンドが次々に現れる中でも、長く活かしていける「課題解決力」を提供しています。CARTAのインターンシップでは、プログラミング言語ごとの特性、コードの書き方、扱い方など、技術知識の習得を提供しているわけではありません。課題解決のためのアイデアを考え、それを技術でどのように実現するか。課題の本質を追求し、その解決に向けて価値を提供する力を磨いてもらうことが重要だと考えています。
そのためチーム開発の中で協力して成果物の効果を検証・改善する、という一連のプロセスに取り組む内容を設計しています。

インターンシップを通じて、世の中の進化に貢献したい
ー企画の段階から多くのエンジニアに協力してもらいながら運営を行っているそうですが、インターンシップにそこまで力を入れる理由はなんなのでしょうか。
はい。インターンシップは、参加する学生数よりも多くの社員が関わることもあるくらい採用活動において力を入れている施策です。
インターンシップを通じて、参加者のキャリア形成や成長を支援をしたいと考えています。エンジニアとして成長し続けるには、日々学習し、試行錯誤することが大切です。そのためのきっかけをインターンシップで提供し、優れたエンジニアの育成に貢献することで、間接的にでもよりよいプロダクトや進化を生み出すことに貢献できたらと思います。もちろん、インターンシップでCARTAのことをより深く知ってもらい、将来的に一緒に働きたいと思ってもらえたら最高です(笑)。
インターンシップをただの就業体験だけで終わらせたくありません。そのために、チーム開発の経験や、ハッカソンでも得られない体験、そして学生だけでは用意できない環境と実践機会を提供しようと、毎年試行錯誤しながらプログラムをアップデートしています。
人生の第一歩に寄り添う新卒採用、「誠実さ」を胸に
ーインターンシップ含めて、採用活動に携わるうえで大切にしていることは何ですか。
CARTAのバリュー(行動指針)のひとつである「全誠実でいよう」です。実は、私がCARTAに入社を決めた大きな理由も、このバリューへの共感でした。
新卒採用という仕事は、人生の大きな選択であるファーストキャリアに関わる重要な仕事です。どの会社を選ぶのか意思決定する際には、自分の能力や特性と企業の情報を照らし合わせてみて、企業と自分がマッチしているかどうか判断する人が多いのではないかと思います。しかし、企業や就活生が、実態と異なる情報を提供していたらどうでしょう。誤った判断や就職後のミスマッチにつながる可能性が高まるのではないでしょうか。これは、私自身が就職活動をしていた時にも強く感じたことでもあります。
インターンシップは、採用活動において学生と最初に接する機会になることが多く、学生が企業を理解するための重要な情報源です。そのため、「ありのままのCARTA」を伝えるようにしています。
新卒採用を担当するものとして、「全誠実でいよう」を常に心がけながら、日々学生の皆さんに向き合っています。

CARTAの強みを知る場、エンジニアとの会話の機会を創出
ー現在、感じている課題はありますか。
インターンシップをはじめ採用活動全般において、CARTAを選んでいただくためには、どう他社と差別化し、どんな情報を提供していけばよいかを日々試行錯誤しています。
エンジニアへの需要が高まる一方で、人材不足により採用競争は激化しています。これまでは、業務内容やキャリア、エンジニア特有の文化を訴求してきましたが、これらのメッセージは多くの企業が発信し始めています。
CARTAが他社と大きく異なるのは、エンジニアとビジネス職が協力し、同じ目標に向かって事業を推進している点です。また、デジタルマーケティングにとどまらず、メディアやEC、HRなど多様な領域を横断しながらシナジーを生み出していることも、CARTAの強みだと思っています。しかし、学生にとっては社会人経験が限られていたり、入手できる情報が限られているため、企業ごとの違いを把握するのが難しいこともあります。そのため、インターンや選考プロセスの中に現場のエンジニアとの会話の機会を設けることで、CARTAのエンジニア達の考えや価値観を直接知ってもらい、心から納得いただく形でCARTAを理解してもらえればと思っています。
キャリアを一緒に考えていける採用担当でありたい
ー今後、どんなことに取り組んでいきたいですか。
学生のみなさんに対して、CARTAの実態や特徴をより明確に伝えていきたいです。よい面も改善が必要な面も含めたリアルな情報を提供し、自身の将来のビジョンを描くお手伝いがしたいと考えています。情報提供によって採用のマッチ度を高める観点も重要ですが、何より学生の皆さんが望むキャリアを伴走しながら、ともに考えていくことを大切にしています。そして目指すキャリアが明確になったときに、その挑戦の場所としてCARTAを選んでいただけたら、とても嬉しいです。入社後には後悔させない自信があります。ぜひ一緒に考えていきましょう。
