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カルチャーの進化

CARTA CAMPに史上最年少で挑んだ1か月半の日々。視野の広がりと多様性を実感

CARTA CAMPでの経験を武器に、自社サービスを成長させたい

CARTAグループの経営課題に対して、さまざまなグループ会社の役員・メンバーで構成したチームで、解決策を検討・提案するプロジェクト「CARTA CAMP」。これをきっかけに、これまでに複数の事業や施策が生まれていて、今年も4月から6月にかけて1か月半実施しました。今回、CARTA CAMPに史上最年少で参加したCCIの村野文香にインタビュー。彼女は、経営課題にどう向き合い、何を学んだのか。参加のきっかけや参加者として感じたCARTA CAMPの意義、キャリアへの活かし方について聞きました。

村野 文香

Ayaka Murano

株式会社CARTA COMMUNICATIONS
メディアソリューション・ディビジョン
ソーシャルメディアマーケティンググループ Social AdTrimチーム

2021年新卒入社。
新卒入社3年目、史上最年少でCARTA CAMPに参加。

自信のなさから、議論に加わることができずにいた

―まず、村野さんの仕事内容を教えてください。

村野:私は、CCIが展開する、SNS広告・SNSアカウント運用のワンストップサービス「CCI Social AdTrim」を扱う部署に在籍し、運用コンサルタントと営業を担っています。コンサルタントとしては、戦略設計や分析、レポーティングを行い、営業としては、顧客企業が抱えるSNSの課題解決に取り組んでいます。
CCIは長年広告代理店への営業を行ってきましたが、CCI Social AdTrimチームは直接顧客企業とやり取りすることがほとんど。CCIの歴史にはなかった直接取引のスタイルを築き上げている最中の部署でもあります。

―CARTA CAMPに参加した経緯を教えてください。

村野:CCIの社長から推薦を受けたことがきっかけでした。CARTA CAMPへの参加方法は、立候補のほかに、既に参加が決まっているメンバーからのオファー(他薦)の2パターンがあります。私は後者でした。
CARTA CAMPの存在は知っていましたが、入社3年目の自分が経営課題を考えるにはまだ早いと感じていましたし、自信もありませんでした。ですが、せっかく声をかけてもらったこのチャンスを逃すわけにはいかないと、思い切って参加することにしたのです。参加を決めた後は、今の自分に何ができるか、必死で考えていましたね。

―その後チームにジョインして、スタートを切ったのですね。

村野:はい。チームは、最初に入った役員がチームメンバーを選出し、役員2人、現場の社員4人という形で組成されます。ただ現場の社員といっても、みんな何かしらの役職に就いていました。私が参加したチームの中で、役職のない一般社員は私一人。経験も知識も、自分が一番浅いことは一目瞭然でしたし、「自分がここにいていいのかな」という漠然とした不安がありました。CARTA CAMPがスタートしてからも、最初は焦りばかり感じていましたし、一言も発言できない打ち合わせもありました。
6月に行う経営陣への最終プレゼンに向けて、まずは課題の設定から開始しました。各メンバーが感じている課題を挙げながらブレストを重ねて、課題が決定したら、改善策を考えます。ほかの社員へのヒアリングなど実地調査を行ったり、自分たちのアイデアを実現したシミュレーションをしたりしながら、改善策を固めていきました。
CARTA CAMP開催中の1か月半は、通常業務と並行して、週に1〜2回チームメンバーで集まり、長い時は3時間ほどディスカッションをすることもありました。先日無事に経営陣への最終プレゼンが終わり、私たちのチームで提案した施策がCARTAグループ内で実施されることが決定しました。

―通常業務との両立は、大変でしたか?

村野:忙しい時期と重なっていたので、もちろん大変なこともありましたが、モチベーションが下がるようなことはなかったです。通常業務に追われていると、CARTA CAMPについて思考をまとめる時間を取れず、自分の考えが中途半端なまま打ち合わせに参加することが何度かありました。そこが反省点です。しかし、そのような状況でも、後悔ばかりするのではなく、その場で何か収穫を得て貢献できるように頑張らなければという思いで臨みました。
自分の知識量がほかのメンバーより足りていないからこそ、インプットの重要性を、人一倍感じていたのかもしれません。普段の業務にはない、新たな視点を得るチャンスでもありました。

経験不足を痛感した悔しさをバネに

―CARTA CAMPでの1か月半で、最も習得したことは何ですか?

村野:一番習得できたことは、視野が広がったことです。以前からCARTAグループの強みや課題について考えることは意識していましたが、今思えばそれは主に自分の所属するCCIの視点からでした。しかし今回、さまざまなグループ会社の社員と話す中で、同じ課題に対しても異なる視点から考えていることが分かりました。私たちが課題として感じていることも、ほかの会社ではむしろ良いと思われている場合もあり、そのような価値観の違いを身をもって知れたことは、とても貴重な機会だったと思います。
議論を進める方法も、会社によって異なりました。CCIは、解決や着地に向けて議論を収束させていく方法を取っています。ですが、商品づくりを展開している会社やBtoCの会社は、一つの意見を基に議論を横に展開する進め方をしていました。普段の業務における考え方の違いが、議論の進め方にも表れているのは、とてもおもしろかったです。
CARTA CAMPを通じて、同じCARTAグループの中でも、課題感だけでなく、考え方や価値観がまったく異なる人が存在することが分かりました。またそのような人達との接点は、CARTA CAMPがなかったら作れなかったと思います。多様性を肌で感じた1か月半でしたね。

―チーム内でのコミュニケーションなどでうれしかったことはありますか?

村野:はい、チームメンバーには精神的にも助けられました。例えば私が意見を言った後、ほかのメンバーが「村野さんと同じように」と後に意見を続けたり、「さっき村野さんが言ってくれたように」と賛同のアクションをとったりした上で、次の議論に進むことが多々ありました。それによって、「私の意見が受け入れられているんだ」と安心感を持つことができました。
また、打ち合わせ後にチームメンバーからチャットツールのDMが届くこともありました。「今日の意見良かったよ」とか「残りの期間も積極的に意見を言ってほしい」というメッセージをもらい、とてもありがたかったです。些細なことではありますが、チームメンバーの私を育てようとした温かいコミュニケーションやフォローに支えられ、少しずつ自信がついていきました。

―一方、苦労した部分もありましたか?

村野:経験不足や知識不足による苦労はありました。自分がまだ理解していない領域の広さや、考え方が現場寄りで、経営視点には到底至らないことを痛感しました。
既に役職者として働いているメンバーは、高い視座で議論を進めていきます。その中で、自分の考えを発言しようとしても、「こんなことを聞いていいか」「この発言は議論と合致しているか」と不安を感じることもありました。そのためアウトプットするよりもインプットしたり、自分なりに理解を深めたりするほうにリソースを使うことが多く、常にみんなの議論についていくのに必死でした。正直悔しかったですね。今はその悔しさを原動力として、さらなるインプットに取り組むモチベーションになっています。

―そうした不安は、CARTA CAMP中どのように解消していったのでしょうか?

村野:リアルの打ち合わせでは常に誰かが発言しているため、意見のやり取りがスムーズに行われます。しかし、チャット上で質問や新しいアイデアが上がった場合は、通常業務の忙しさからか、誰も回答しないまま議論が固まることもありました。そこを私はチャンスととらえて、議論がストップしたタイミングを見計らい、自分の意見や考えを発信するようにしたのです。自分が分からないことや感じたことなど、些細なことでも確認や意見を求めるよう意識していました。少しずつ疑問を投げかけて、自分の意見を出すことで、発言する勇気をつけられたと思います。

CARTA CAMPの魅力を啓発していきたい

―CARTA CAMPに参加する醍醐味や意義は何だと思いますか?

村野:CARTA CAMPは、自分を成長させる絶好のチャンスだと思います。入社3年目の社員が、経営課題に取り組める会社はなかなかありません。また、普段の業務の中で、一つの事柄に対してここまでディスカッションを重ねる機会を持つことも少ないです。今回、アウトプットよりインプットのほうが多くなってしまった反省や悔しさはありつつも、普通であれば出会わないであろう、さまざまなグループ会社の社員の意見や考え方を聞くことができたこと、それにより視野が広がったことが、一番の収穫だと感じています。
また、CARTA CAMPは来年以降も継続されると思うので、CARTA CAMPならではの醍醐味や魅力を発信していきたい。それが、参加経験者としてのミッションだと思います。

―CARTA CAMPでの経験を、通常の業務にどう生かしていきたいですか?

村野:今までは、「CCI Social AdTrim」のいちメンバーとしての視点しか持つことができていなかったと思います。もちろんサービスの成長に必要なことを常に考えてはいましたが、CARTAグループ内の組織として、「CCI Social AdTrim」をどう生かせるかは、考え切れていませんでした。今後はより広い視野を持って、自社サービスに貢献できると、自分自身に期待しています。
また、CARTA CAMPに参加したことで、勇気を持って発言したり、やれることを考えたりと、自身の言動に変化を感じています。CARTA CAMPで得た知見や行動力をただ温めておくのではなく、チームにもしっかり還元していきたいです。

―最後に、キャリアにおいて成し遂げたいことや挑戦したいことを教えてください。

村野:CCIの中で、CCI Social AdTrimチームは、企業と直接取引する仕組みを構築する役割を担っています。先陣を切って取り組む立場としての目標は、「CCI Social AdTrim」をCARTAグループの中で大きな組織に育てること。そしてSNSマーケティングの業界でも、「SNSマーケティングといえば『CCI Social AdTrim』」と言われるようなサービスを提供することです。そうした夢を叶えるために、CARTA CAMPの経験は必要不可欠だったと思います。CARTA CAMPには、クライアントにもなり得る事業を展開する会社のメンバーも参加していました。そうしたメンバーの考えに触れることは、「CCI Social AdTrim」を拡大していくうえで、お客様の視点で考えるきっかけになったと感じています。CARTA CAMPで得た経験、知識、自信を自分の武器にして、使命を果たしていきたいです。