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最初からあるのは裁量権ではなくチャンス。学生インターン怒涛の9ヶ月

まずは努力を重ねて成果を出し、認めてもらうところから

VOYAGE GROUPの100%子会社である株式会社Anchorは、「究極のマーケティング集団になる」というビジョンを掲げ、マーケティング事業を展開しています。そしてメンバーの平均年齢は21歳と、VOYAGE GROUP史上最も若いメンバーが集まっています。今回はそんなAnchorでチームリーダーとして先陣を切ってきたBKG航さんにインタビュー。9ヶ月のインターン後、入社を控える彼に、チームリーダーとして抱えていた悩みや葛藤、その先での自分自身の成長や変化について聞いてみました。

BKG 航

VOYAGE GROUP内定者(19新卒)

株式会社VOYAGE GROUP内定者(19新卒)。私立芝浦工業大学柏高等学校卒業後、立教大学に進学。大学2年時からマッチングサービスの開発を行うベンチャー企業でのインターンシップを経験し、事業の立ち上げに興味を持つ。就職活動中、年次に関わらずチャレンジをし続けるVOYAGEクルーを見て「この人たちと働き、この人たちを超えたい」と思い、VOYAGE GROUPへの入社を決める。

対個人ではなく対“コト”に向かって行動を

ーーAnchorは何の事業をやっている会社ですか?

BKG:Anchorは「究極のマーケティング集団」を目指して事業を展開している会社です。具体的には広告運用やメディア運営を行っています。この他にも、新規事業を絶賛仕込み中です!組織体制は事業責任者1人とその他は学生インターンで構成されており、僕はそこでリーダー兼プレーヤーとして自分とメンバーのタスク管理を行っています。あとは各チームの業務進捗に対してのアドバイスや組織体制改善のための施策を考えるなど、マネジメントもやっていました。

ーー最初リーダーを任された時、不安はありましたか?

BKG:ものすごくありました。リーダーの話が出たのはAnchor立ち上げ初期だったのですが、当時正社員の方がもう1人いて、その方が僕のチームメンバー、大きく言えば僕の部下になるという状況で。学生インターンの僕からすると本当に自分がリーダーでいいのか不安でいっぱいでした。そんな状況だったので、その方に対して遠慮してしまい思ったことをうまく言えず、むしろその方に「ここはこうだよね?」と聞かれた際には「はい」としか答えられない自分がいました。

ですが、ある日事業責任者と会議をしている際に、ちゃんとメンバーとコミュニケーションできてるかと聞かれて「正直あまりコミュニケーションをうまく取れてないです」と話しました。その時、「そもそも個人と個人で仕事をしてるわけじゃない。チーム全体で“コト”に向かっていくアクションを取らなきゃいけない。成し遂げたい“コト”、目指すべきチームの姿のためにやらなきゃいけない“コト”、そういう“コト”に向かってコミュニケーションをとっていけば、立場や年齢なんて関係なく必要なコミュニケーションが見えてくると思うよ」と指摘していただいて、ハッとしました。そこから個人対個人ではなく“コト”に向かってどうしたらいいかを考えることでうまくコミュニケーションをとれるようになり、結果的には僕の中の不安やつっかかりは取れました。

ーー実際リーダーをやってみて苦労した点はありましたか?

BKG:たくさんありましたが、とくにチーム全体の熱量だったりやる気が揃わないことには苦労しました。「僕ならこれをすぐやるのにどうしてメンバーはそう思わないんだろう」とか、そうした意識の違いみたいなものを感じてどうしたらいいのか分からなくなって。楽しく仕事にのめり込んでもらうためにはどうすれば良いのか分からず右往左往して……というのを繰り返してましたね。

そして試行錯誤した末、僕が実行したことは「コミュニケーション機会を増やす」ことでした。本当に小さなことなのですが、Slack(※1)でメンバーが発言した内容に対して「いいね!」スタンプを押していったり、メンバーが分析してくれた内容に対してまずは「ありがとう」「なるほど」とリアクションをしてから、文章はこういう風にまとめるともっと良くなるよ、と丁寧なコミュニケーションを取るように意識していきました。するとこの間Anchorのメンバーから「BKGはリーダーとして慕われてるよね。Slackで細かいことに対しても丁寧に反応してるしね。」と言ってもらえて、少しは効果があったのかなと思いました。

ーーリーダーを任された理由はどこにあったと思いますか?

BKG:そうですね、まず背景としてメンバーが少なかったこと、メンバーの中でAnchor歴が長かったことというのは事実としてあります。一方で、自分の目標や業務に対して真正面から誰よりも向き合っていた自信はあって、それはひとつあるかなと思います。リーダーになる前、僕自身売上に固執していて、自分の売上進捗を見ながら何かできることはないかとずっと探っていました。そういう仕事に向き合う姿勢だったり、小さな積み重ねをコツコツとしてきた部分が、結果事業責任者から「こいつはちゃんと仕事する」と思ってもらえたのかなというのはありますね。今思うと売上の管理画面みすぎて仕事の効率は下がってたと思います(笑)。

ーーインターンを始める前と今で自分の中で変化はありますか?

BKG:4月から社会人になる上で、仕事を始める恐怖感というものが一切なくなって、むしろ楽しみに変わりました。実は僕Anchorでインターンを始める前に他社でインターンをしてて。その時は社長直下のインターンで、社長のアイディアを市場分析して新規事業として成功しそうかを検証し続けるという業務でした。なので何かの収益に結びつくものではなくて、「社会人ってこういうものなのかな」とモヤモヤしていたんです。

最初Anchorでの仕事も、裁量権があると聞いたものの実際どうなんだろうと斜めにみてました。でも実際入ってみたら環境的に自分のやりたいように試行錯誤できる場ですごく楽しくて。それこそ収益に結びつくような動きを自分でガシガシ作ることができたんです。本当は去年の9月にインターンをやめて卒業旅行とか行こうと思ってたんですけど、気づいたら今年の3月まで(インターンを)やっていました(笑)。

転がっているチャンスを掴んで裁量権を得る

ーー今回のインターンの中で一番の学びは何でしたか?

BKG:月並みかもしれないですがまず大きな学びとして、裁量権は最初からはなくて、努力を積み重ねて成果を出してそれが認められた時はじめて与えられるということです。「自由に色々できる」と「裁量権」は違うのだと学びました。

僕がAnchorでリーダーを務めてからしばらくして、事業責任者から「組織体制についてどう思う?」と投げかけられました。最初は何のアイディアもなければどういう形がいいのかも分からなかったのですが、僕の意見を待っててくださるのでひたすら思うことを話していくうちに、事業責任者が僕の意見を噛み砕いてくださってまとめてくださいました。

でもこのように投げかけてくださったのにはちゃんと理由があると思ってて、僕なりに思うのは、最初から仕事を本気で取り組んでいたからじゃないかなと。自分でお金を動かす経験が初めてだったので、最初赤字がでるかもしれない状況の中仕事をするのは緊張感がありました。それでも、愚直にやり続けて成果を出したからこそ、事業責任者から信頼してもらえて「将来的にチームを何人くらいにしたい?」だとか、「チーム編成を変えようと思ってるけどどう思う?」とか、そうしたコミュニケーションが生まれていったと思います。なので、少なくともAnchorでは全力で仕事に向き合って打ち込んでいけば評価されるし、その分の裁量権がもらえます。どちらかというと裁量権があるというよりかチャンスはあるので、努力して掴み取るのみという感じですかね。

ーー最後にBKGさんの今後の目標や展望を教えてください。

BKG:僕自身やりたいことは「事業創り」です。Anchorがやり始めたのはマーケティング事業で、今そこから横展開して新規事業をいくつかやろうと考えているのですが、もしかしたら早い段階で僕も事業責任者になるチャンスがある、と捉えて虎視眈々と機会を伺ってます。立場や役職にこだわっているわけではないのですが、できれば早い段階で事業を持ちたいなと。

前までは(事業責任者は)目標という感じだったのですが、最近は短期の目標になってて、できたら今のAnchorの領域で何か自分で事業やれたらすごく面白いだろうなと思ってます。あまり長期のことは考えていませんが、事業やるのって楽しそうだなと今の事業責任者の顔をみてて思います!一緒に飲んでる時いつも「Anchorで働いてくれてる皆に仕事が最高に楽しいってことを教えたいのよ〜」って言ってて(笑)、いいなあと思って。それこそ僕も一緒に働いているチームメンバーや後輩には仕事が楽しいと思ってほしいので。僕が事業責任者になるためには組織を創れる経験はとても重要なので、もっと頑張ろうと思います!

※1:社内で使用しているチャットツール

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